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放射線室 概要


部署紹介

放射線室は日本医学放射線学会専門医の資格を有しています1名の放射線科医の下で放射線業務に従事する診療技術部門です。日々の業務において高い知識・高い技術を用いて医療水準の引上げに日々力を入れています。

業務モダリティは、一般撮影(胸腹部撮影・骨撮影) ・病棟ポータブル撮影・手術室ポータブル撮影・乳腺撮影(MMG) ・歯科用パノラマ撮影・骨密度撮影(DEXA法) ・X-rayTV撮影・CT撮影・血管造影(Angio)撮影・MRI撮影・PET-CT撮影と広く行っております。

一般撮影は、撮影室が3室(救急一般撮影室 1室)あります。X-rayTV室は、フラットパネルディテクタ(FPD)搭載装置とイメージインテンシファイア(II)搭載装置、それぞれ1台づつあり、FPD搭載X-rayTV装置は2015年5月、新規に稼働しました。CT撮影は、2017年1月より新規CT装置として、128slice-2管球 DSCTが稼働しており、新たに循環器領域での撮影・冠動脈撮影が可能となりました。血管造影(Angio)撮影は心臓カテーテル検査・心臓ペースメーカー埋め込み・脳血管造影検査・透析シャントPTA・肝動脈塞栓術・動注化学療法・動注リザーバーカテーテルシステム留置などのたくさんのインターベンションラジオロジー(IVR)に携わっています。MRI撮影は、3Tの装置を用いております。PET-CT撮影は16sliceCT搭載型のPET-CT装置が2台あり、検診・ドック・他院からの紹介保険診療検査を行っています。

業務内容

当院の診療放射線技師は13名で、たくさんの業務モダリティの多くの撮影業務を質の高い知識・質の高い技術によって画像を提供しています。当直業務にも従事し、24時間体制で業務を行っています。

一般撮影

当科の中で最も検査件数が多いモダリティです。胸腹部の撮影・骨撮影(整形外科領域)・検診胸部撮影・病棟ポータブル撮影・手術室ポータブル撮影などがあります。
当院は、2016年5月より一般撮影検査、画像読取装置をフラットパネルディテクタ(FPD)に変え、DRシステムにて運用しています。DRシステムは従来のシステムに比べ、X線感度が2倍以上に向上した事から低被ばくにて撮影が可能です。また、色々な画像処理が可能になり診療に大きく貢献しています。

一般撮影 読取装置  FDRシステム CALNEO Smart FPD 【富士フィルムメディカル】


乳腺撮影(MMG)

乳腺撮影(MMG)は昨今、日本でも増えてきている乳がんの早期発見に貢献しています。当院では、日本乳がん検診精度管理中央機構が認める乳腺撮影装置によって質の高い画像を提供しています。また、撮影をさせていただく診療放射線技師は、検診マンモグラフィー撮影認定を取得した者が行い、質の高い知識・質の高い技術によって乳がんの早期発見に貢献しています。
当院は、施設認定も受けています。

乳房(MMG)専用撮影装置 LORAD M-Ⅳ【HOLOGIC】

CT撮影

当院では、2017年1月から新規CT装置として、128slice-2管球搭載型CT・DSCTを導入いたしました。DSCTでは、時間分解能75msecを実現しているため、循環器領域・冠動脈撮影においても評価が可能になりました。また、新たな技術であるDual Energyによって、頭頚部領域では1回の造影検査のみで骨除去を行えるため、被ばくを増やさずに正確な情報を得ることができます。整形領域の撮影では、人工股関節置換後や胸腰椎の後方固定術後などのように 体内に金属が留置されている症例においてもDual Energyによって単色X線の画像を作成することが可能なため、よりアーチファクトの少ない画像が得られます。また、解析システム・ワークステーションも新たに導入し、より精度の高く簡単に解析が行えるようになりました。

CT装置 Dual Source CT (128slice-2管球搭載型CT) 
SOMATOM Definition flash 【SIEMENS】
ワークステーション SYNAPSE VINCENT V4.6 【富士フィルムメディカル】

MRI撮影

MRIとは、Magnetic Resonance Imagingと言います。放射線科は放射線を使用している部門ですが、MRI撮影は唯一放射線を使用していない撮影です。当院のMRIは1.5T(テスラ)の磁場強度で、高磁場によって脳・脊椎・関節などの描出が高分解能画像として得られます。また、造影剤を使用することなく血管や膵胆管の描出が可能です。CT撮影では描出困難とされている早期の脳梗塞も容易に描出する事が出来ます。

3T MRI MAGNETOM Vidaxa 【Siemens】

血管造影(Angio)撮影

当院の血管造影(Angio)撮影は、放射線科・循環器内科・脳神経外科・泌尿器科などの様々な疾患の撮影・治療に使用しています。曜日別で使用科を割振り、円滑な業務体制を整えています。使用機器は、バイプレーンシステムの装置を使用しています。2方向からの透視・撮影を行うことが可能であり、検査時間の短縮化、造影剤量の低減が図れ、より安全に撮影・治療が行えます。

AZurion7 20115 【PHILIPS】

X-rayTV撮影

当院のX-rayTV室は2部屋あり、フラットパネルディテクタ(FPD)搭載装置とイメージインテンシファイア(II)搭載装置をそれぞれ用途に分けて使用しています。II搭載X-rayTV装置では、主に毎日の検診胃透視に使用しています。FPD搭載XrayTV装置は、2015年5月に新規稼働させた装置であり、従来の装置に比べ画質の向上・被ばく低減が見込めるため、主に保険診療での各科からの多目的仕様として使用しています。

イメージインテンシファイア(II)搭載型 X-rayTV装置 Medix DR-1000XB 【日立製作所】
フラットパネルディテクタ(FPD)搭載型 X-rayTV装置 SONIALVISION G4 【島津製作所】

放射線室の特徴

当院の診療放射線技師は若手中心の組織であり、技術に対する向上心があり、活気が溢れています。日々の業務では、一般撮影が約100件(ポータブル撮影を含む)・乳腺撮影(MMG)が約10件・CT撮影が約40件・MRI撮影が約20件・X‐rayTV撮影(検診胃透視)が約10件・血管造影(Angio)撮影・PET-CT撮影・その他で約200件ほどの撮影・検査を行っております。勿論、当院は二次救急受入れを行っていることから、24時間体制で当直業務も行っています。

放射線業務は各科からの依頼が多いため、様々な多業種のスタッフとの交わりがあります。そのためスタッフ間の繋がりが多く、当院では、とりわけ各科のドクター・医師との繋がりは強いものがあり、たくさんのドクター・医師からの指導が受けられます。若手中心組織でありますが、向上心があり、活気溢れているのはそのお蔭であると思います。
当院放射線技師は、その感謝を当院に来ていただけた患者様に質の高い技術によって、質の高い診療へ繋げ、患者様にお返ししたいと考えています。


スタッフ紹介

石田 貴大(いしだ たかひろ)

役職 技師長
所有資格・認定 診療放射線技師
PETセミナー修了認定
ACLSプロバイダー資格(AHA)
責任モダリティ MRI撮影
担当モダリティ 業務統括

須川 徹(すがわ とおる)

役職 副技師長
所有資格・認定 診療放射線技師
PETセミナー修了認定
BLSプロバイダー資格(AHA)
胃がん検診専門技師
放射線機器管理士
研究業績 研究論文1編
『FDG高集積部近傍に存在する病変組織の検出』
責任モダリティ X-rayTV撮影・血管造影(Angio)撮影
担当モダリティ 業務全般

中馬 義明(ちゅうま よしあき)

役職 主任
所有資格・認定 診療放射線技師
PETセミナー修了認定
研究業績 研究論文1編
『健診PET検査のマンモグラフィに及ぼす影響』
担当モダリティ 一般撮影・血管造影(Angio)撮影
検診胃透視

稲田 しずか(いなだ しずか)

役職 主任
所有資格・認定 診療放射線技師
検診マンモグラフィー撮影認定
担当モダリティ MRI撮影・乳腺(MMG)撮影
一般撮影

横内 謙一郎(よこうち けんいちろう)

所有資格・認定 診療放射線技師
PETセミナー修了認定
担当モダリティ 全般

宮里 燎(みやざと かがり)

所有資格・認定 診療放射線技師
検診マンモグラフィー撮影認定
担当モダリティ 全般

楠 晃宏(くすのき あきひろ)

所有資格・認定 診療放射線技師
担当モダリティ 全般

吹田 梨奈(すいた りな)

所有資格・認定 診療放射線技師
担当モダリティ 全般

高尾 祥弘(たかお あきひろ)

所有資格・認定 診療放射線技師
担当モダリティ 全般

相本 夏海(あいもと なつみ)

所有資格・認定 診療放射線技師
担当モダリティ 全般

遠藤 楓(えんどう かえで)

所有資格・認定 診療放射線技師
担当モダリティ 全般

桑田 智基(くわた ともき)

所有資格・認定 診療放射線技師
担当モダリティ 全般

樋口 勲美(ひぐち いさみ)

所有資格・認定 診療放射線技師
担当モダリティ 全般

村岡 佑夏(むらおか ゆか)

所有資格・認定 診療放射線技師
担当モダリティ 全般

李 了生(り りょうき)

所有資格・認定 診療放射線技師
担当モダリティ 全般

笠 加奈絵(りゅう かなえ)

所有資格・認定 診療放射線技師
担当モダリティ 全般


放射線室

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